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外科・消化器外科の紹介


特 徴

 日本外科学会、日本消化器外科学会および日本大腸肛門病学会の専門医修練施設です。
 消化器および乳腺の癌の手術、胆石症や鼡径ヘルニア、痔核などの良性疾患、胆嚢炎や虫垂炎、腹膜炎など緊急手術を要する疾患も対象に、幅広く外科領域の診療を行っています。
 消化器疾患に関しては、内科、放射線科とカンファレンスを行い、各疾患ガイドラインに基づいて治療方針、手術適応を決定しています。また、外科カンファレンスを毎日行い、術前・術後の症例や治療困難症例の検討を行っています。
 スタッフは全員が日本外科学会、日本消化器外科学会の専門医や指導医の資格を有しています。また、抗癌剤治療にも精通し、全員が日本がん治療認定医機構の教育医やがん治療認定医です。さらにがん終末期における緩和医療や、栄養療法に必要とされる講習を受講し、実践しています。乳癌診療では、検診マンモグラフィ読影認定医の資格を全員が有しています。日本感染症学会認定のICD資格を持つ医師も居り、幅広く高度な治療を提供しています。




主な取扱い疾患

  1. 消化器癌(食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌、胆道癌など)
  2. 外科的良性疾患(胆石、ヘルニア、痔核など)
  3. 腹部救急疾患(胆嚢炎、虫垂炎、腹膜炎、腸閉塞など)
  4. 乳腺疾患


診療実績

疾  患 H22年度
(2010)
H23年度
(2011)
H24年度
(2012)
H25年度
(2013)
H26年度
(2014)
食道癌 2 0 2(2) 2(2) 6(6)
胃癌 66(32) 68(42) 56(31) 54(29) 54(29)
結腸癌 48(16) 50(23) 51(23) 60(20) 66(29)
直腸癌 26(1) 20(12) 19(11) 20(8) 27(20)
肝臓癌 15 16 19 13(2) 9
胆膵悪性腫瘍 7 10 7 8 7
胆嚢・総胆管結石症 113(83) 103(93) 105(94) 117(112) 87(85)
乳腺甲状腺 11 6 6 11 10
急性虫垂炎 24 33(21) 62(58) 20(19) 47(45)
鼠径・大腿ヘルニア 92 106(35) 124(88) 110(79) 105(84)
イレウス 20 22(3) 16 29(7) 20(10)
痔核 15 32 13 18 17
その他 91(3) 138(5) 126(5) 107(15) 58(10)
合  計 530(135) 604(234) 606(312) 569(286) 519(318)

  ():内視鏡外科手術件数



内視鏡外科手術

 近年の内視鏡外科手術の進歩は著しく、全国的にその数は増加しています。腹部に3~5箇所、5~10mm程度の穴を開けて、腹腔鏡(ふくくうきょう)というカメラでお腹の中を観察しながら手術を行います。お腹に大きな傷を作らないので体にやさしく、美容的にも優れています。また、カメラで視る映像は実際よりも大きく(拡大視効果)、緻密な手術が可能となり、出血量も減らせます。このため、胃癌、大腸癌などの悪性疾患に対する手術にも取り入れられるようになりました。
 当院は山陰地区でも早い時期から内視鏡外科手術を取り入れ、症例数を増やしてきた実績があります。胆嚢摘出術から始まり、現在では胃癌、大腸癌などの悪性疾患、急性虫垂炎や腸閉塞などの急性疾患にも積極的に取り入れています。また、鼡径ヘルニアに対する腹腔鏡手術を2011年に導入しました。現在では標準術式としてお勧めしており、着実に実績を残しています。内視鏡外科手術の対象疾患は以下の通りです。

胃癌:主に早期癌を対象とし、幽門側胃切除、胃全摘を行っています。以前は5cm程度の小切開から切除、再建を行う腹腔鏡補助下手術を行っていましたが、現在はこれらの操作も腹腔鏡下に行う「完全鏡視下手術」を導入しています。胃粘膜下腫瘍に対する胃局所切除も内視鏡手術の対象です。当院には、日本内視鏡学会技術認定医が居り、高度な治療を安全に提供しております。

大腸癌:早期癌、進行癌のいずれも可能な限り内視鏡手術の対象としています。とくに、肛門に近い直腸癌の場合は、従来は直腸切断、永久人工肛門が一般的でした。当科では、癌の根治性を損なわずに肛門を温存する「内肛門括約筋切除」を積極的に取り入れています。内視鏡手術と併用することで、さらに身体への負担が軽減されます。

胆石症、胆嚢炎:開腹術の既往があり癒着が予想される場合や、強い炎症が予想される急性胆嚢炎などは、内視鏡手術が困難で開腹術が選択されやすいとされています。当科では、このような場合も積極的に内視鏡手術を行っています。途中で開腹術に移行せず、内視鏡手術を完遂できる割合は95%を超えます。下記の「単孔式手術」も可能です。

鼡径ヘルニア:いわゆる「脱腸」で、足の付け根(鼡径部)にできた穴から腸が出てくる病気です。鼡径部の皮膚を切開して手術する、前方アプローチが一般的ですが、当科では腹腔鏡下鼡径ヘルニア修復術(TAPP法)を行っています。前方アプローチより診断精度が高く、確実な修復が行えます。また、体表を切開しないため、痛みの原因となる神経損傷も回避できます。全国的にも導入している病院はまだ少ないのですが、当院では標準手術として行っています。

急性虫垂炎:俗に言う「盲腸」です。右下腹部の小さな切開で手術を行うことが一般的です。しかし、炎症の強い場合や、穴が開いて腹膜炎に発展した場合、手術後に傷やお腹の中が化膿する(術後感染)危険性が高い病気です。内視鏡手術は小さい傷で広い視野が確保できるため、虫垂切除に適しています。広範囲の腹膜炎にも対処が可能で、術後感染の頻度が大幅に減少しました。「単孔式手術」で行う場合もあります。

その他:脾臓摘出、腸閉塞なども内視鏡手術が可能です。


※単孔式手術:※ 通常3~4箇所に開ける穴を1箇所に集める手術です。お臍を3㎝程度切開するのが一般的です。胆嚢摘出や虫垂切除の一部など対象は限られますが、傷がほとんど目立たないので美容の面で非常に優れています。



がん化学療法と緩和医療

 癌の手術を行う以上、不幸にして再発される患者様もあり、その場合に必要となる化学療法(抗癌剤治療)や、終末期における緩和ケアなどにもチームとして最優先に取り組んでおります。


栄養サポートチーム

 近年栄養療法の見直しにより、患者様の栄養状態をチームで考える栄養サポートチーム(NST)が普及していますが、当科でも院内の中心的立場としてNSTに積極的に取り組んでいます。


クリニカルパス(診療計画書)

 患者様の入院にあたっては、クリニカルパス(診療計画書)を使用し、治療内容を患者様と共有して治療の効率化を図り、ひいては入院日数短縮による患者負担減少、早期社会復帰などに努力しています。
 もちろん手術症例については術前にカンファレンスを行い、患者様個々のオーダーメイドの治療方針を決定しています。


地域連携パス

 急性期を過ぎると可能な限り自宅への退院を目指していますが、その際にはご紹介いただきました先生方のもとへ逆紹介するよう努めております。現在、ご開業の先生方と連携をよりスムースにするため、地域連携パス(がん化学療法パス)を稼働しています。
 当科では安全かつ良質な医療を提供することを旨とし、ご開業の先生方との病診連携を推進して地域医療に貢献できますよう努力してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。


ICTラウンド

 院内感染予防対策の一つとして定期的に行っています。



学会施設認定

  1. 日本外科学会
  2. 日本消化器外科学会
  3. 日本大腸肛門病学会
  4. 日本肝胆膵外科学会
  5. 日本がん治療認定医機構



診療日

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1診 建部 茂 大井健太郎 福田健治 山根成之 山根祥晃
2診 野坂仁愛 不定 野坂仁愛


スタッフ紹介

外  科

副院長・外科部長
野坂 仁愛
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第二外科部長
山根 成之
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第三外科部長
大井 健太郎
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消化器外科

消化器外科部長
山根 祥晃
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第二消化器外科部長
福田 健治
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内視鏡外科

内視鏡外科部長
建部 茂
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