中央臨床工学部長 山本 直  
主任臨床工学士  古川 駿太郎

設置の背景・経緯

 平成2年1月の心臓血管外科開設当初には、検査科所属の臨床工学技士1名が人工心肺装置の操作、保守点検を行っていました。その後、手術件数の増加や血液浄化業務への臨床工学技士の関与、ME機器の中央管理の要望が高まってきたため、平成19年4月、麻酔科部長(兼任)を室長として臨床工学(ME)室を開設し、現在は臨床工学技士8名で業務を行っています。
 病院の増改築に伴い、令和3年度より新棟3階へ移転し、新しい設備のもと医療機器の安全管理に努めています。

主な業務内容

手術室

 心臓血管外科手術にて人工心肺装置、心筋保護液注入装置、自己血回収装置を医師の指示の下で操作しています。緊急手術が必要な場合でも24時間対応しています。その他、麻酔器の使用前点検やME機器のトラブル、故障時の点検修理、保守管理等を行っています。

HCU

 HCUにはME機器管理が数多くあり、臨床工学技士の活躍する場でもあります。緊急時やトラブル等は24時間対応しています。 
 生命維持管理モニターは看護しやすいように1つのメーカーで統一しており、重症度に応じて高機能モニターまで完備しています。定期的な保守点検も行っており、トラブル時には対応しています。血液浄化療法が必要な患者さんには医師の指示の下に血液浄化の操作を行っています。CHDF(持続的血液透析濾過)、エンドトキシン吸着、血漿交換、血漿吸着、薬物吸着、腹水濃縮濾過静注法など、あらゆる血液浄化療法に対応しています。
 他に補助循環装置であるIABP(大動脈バルーンパンピング)PCPS(経皮的心肺補助装置)の操作や維持管理を実施しています。人工呼吸器の設定や呼吸療法までME機器の操作や管理だけでなく、医師やスタッフに対して臨床情報の提供を行い質の高い医療を目指しています。

ME機器管理

 ME室にて輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器などのME機器を中央管理し、PC上で機器カルテ管理をしています。ME室ではME機器の使用前点検、使用後点検を行い、中央管理することにより、機器の不足が解消され、常に点検された安全なME機器が準備されています。
 またME機器がどこで、いつから使用しているか検索できるようになっており、長期使用によるトラブルを防いでいます。ME機器は、年間の保守点検計画を立てて機器の定期点検をスムーズに行えるようにしています。
 加えて、機器の廃棄や購入の判断、機器の選定も行っています。メーカーによるメンテナンス研修にも積極的に参加し機器の安全に努めています。

 

アンギオ業務

 当院のアンギオ室は、血管造影室とIVR室で合計2部屋あり、血管造影室では主に心臓カテーテル検査を行い、IVR室では腹部血管造影、シャントPTA、ドレナージ等を行っています。臨床工学技士はポリグラフの操作や血管内超音波診断装置、補助循環などの操作、清潔野での医師介助業務を行い治療のサポートをしています。また、IVR治療での清潔野介助業務も行っています。

 

血液透析

 腎センターにて血液透析に関わる臨床業務の他に、透析液の作製と管理、患者監視装置・透析液供給装置・逆浸透水処理装置等の管理、メンテナンスを行っています。毎月初めには水質検査を実施し、日本透析医学会ガイドラインに沿った透析液清浄化に努めています。

臨床業務実績件数

横スクロール、スワイプで全体をご覧いただけます。

  R2(2020)年度 R3(2021)年度 R4(2022)年度 R5(2023)年度 R6(2024)年度
人工心肺 42 44 36 44 30
自己血回収 42 49 45 51 42
PCPS 4 3 2 2 3
IABP 8 8 10 5 3
CHDF 27 40 15 23 20
ET吸着 1 2 0 0 2
血液透析 13881 12000 12418 11160 9444
ペースメーカーチェック 689 711 701 678 533
ペースメーカーアナライザー 54 98 59 50 56

スタッフ構成

  • 中央臨床工学部長
     山本 直
  • 主任臨床工学技士
     古川 駿太郎
  • 臨床工学技士
     秦  将巳
     島津 啓護
     片岡 賢渡
     小嶋 元気
     武田 大地
     津森 駿佑
     中  颯汰