薬剤部長 原 康晃

紹介

薬剤師は、病院において「薬の責任者」として重要な役割を担っています。信頼される・優しい・安全な医療を支える薬剤部をめざすという運営理念のもと、24時間体制で19名の薬剤師、5名の薬剤助手で業務を行っており、各種薬剤業務及び院内の医薬品使用の安全性向上に向け努力しています。

また、医療が高度化していく中で、チーム医療において、薬剤師の専門性を発揮し貢献していけるように、生涯研修や専門分野での認定資格を積極的に取得するように努力しており、専門・認定薬剤師資格保有者が多数在籍しています。

感染制御認定薬剤師 2名 認定実務実習指導薬剤師 5名
外来がん治療認定薬剤師 1名 スポーツファーマシスト 1名
糖尿病療養指導士 2名 心不全療養指導士 2名
NST専門療法士 3名 骨粗鬆症マネージャー 1名
日病薬病院薬学認定薬剤師 11名  

令和5年7月には薬剤部が新棟へ移転した際に薬剤部門システムも一新され、病棟薬剤業務支援システム、自動散剤調剤分包機、アンプルピッカー等が導入され、近代的な設備が整いました。

主な業務内容

調剤業務

医薬分業の指針に基づき、基本的にすべての外来患者さん(救急時は除く)を対象に院外処方せんを発行しています。入院患者さんに対しては、持参薬の鑑別や再調剤、医師の指示のもとに錠剤の一包化、粉砕などに対応しています。すべての処方せんに検査値を記載し、安全で適正な薬物療法の推進を目指しています。また、地域の保険薬局と連携して「疑義照会簡素化プロトコル」を導入し、患者さんのお薬待ち時間を軽減する取り組みを行っています。

調剤業務

 

 

注射業務

注射実施時に患者さんのリストバンドと、注射ラベルのバーコードを照合し、投与ミスを防いでいます。そのために注射薬は、患者別、一施用毎に、ボトルにアンプルと注射ラベルをセットし、注射カートで病棟に搬送しています。新棟移転に併せて「全自動注射薬払い出し装置(アンプルピッカー)」が導入され、さらなる安全性と効率の良い注射業務が可能となっています。

注射業務

 

病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務

病棟での薬剤師業務に力を入れており、各病棟に担当薬剤師を配置し、病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務を実施しています。

入院時の患者さんの持参薬鑑別を行い、初回面談から始まり、患者さんが使用する薬剤の投与禁忌、相互作用、重複投与等の確認をし、最適な薬剤、剤形と適切な用法・用量を医師に提案します。また、患者さんに納得して服薬していただけるように服薬説明を行い、検査値や患者さんの状態をモニタリングし、治療効果の向上及び副作用の予防・早期発見に貢献できるように努めています。

新たに病棟業務支援システムも導入となり、さらに安全かつ効率的な病棟業務が可能となっています。

病棟薬剤業務

 

DI(医薬品情報)業務

医薬品情報の収集・整理・保管を行い、医師、薬剤師、看護師、その他の医療従事者ならびに患者さんに医薬品情報を提供し、安全で適正な薬物療法の支援をしています。

現在は電子カルテを使用しながら最新の薬剤情報を確認できる等、医薬品情報提供業務も進化しています。当院で把握した副作用事例はすべて電子カルテに登録し、システムによる処方薬チェックがかかるようになっています。また、登録された副作用情報はすべて薬剤部で確認し、薬事委員会等に報告しています。重篤症例や未知の副作用等については、必要に応じてPMDAへ報告するようにしています。

DI画面

 

TDM(薬物血中濃度モニタリング)業務

抗MRSA薬などの血中濃度測定結果をもとに、投与量、投与間隔などを医師に提案しています。初期投与設計の段階から関わり、解析ソフトを用いてシミュレーションも行っています。

TPN(高カロリー輸液)無菌調製業務

入院患者さんの中心静脈栄養法に用いる高カロリー輸液は、細菌汚染や異物混入を防ぐため、薬剤師がクリーンベンチ内で無菌調製を行っています。

無菌調整業務

 

抗がん剤治療への関わり

院内で使用される抗がん剤は、すべて薬剤師が無菌的かつ曝露防止を目的とした安全キャビネット内で調製しています。抗がん剤調製サポートシステムが導入されており、ヒューマンエラーが発生しにくいミキシングができるように工夫されています。また、予め医師より提出された治療計画と注射処方せんの内容や薬歴、検査データを薬剤師が再度確認することで投薬ミスを防止しています。また、外来がん治療認定薬剤師を中心に抗がん剤治療を行う患者さんへの薬学的管理指導を行っており、抗がん剤の安全な治療が行われるように取り組んでいます。

抗がん剤ミキシング2

 

チーム医療への参加(感染制御、栄養サポート、緩和ケア、心リハ、糖尿病教室、腎臓病教室)

当院では、多職種の協働・連携によるチーム医療を実践しています。感染制御チーム、栄養サポートチーム、緩和ケアチーム、心リハチームなど様々なチーム医療に薬剤師はコアメンバーとして参加しています。患者さんや他の職種から必要とされ、より良い薬物療法を支援できるよう、様々な面で医療に貢献するために頑張っています。

チーム医療

 

学会発表・薬剤部内勉強会等の活動

医療・薬学の分野は日々進歩しており、質の高い薬剤業務を継続して行っていくためには、スタッフのスキルアップへ向けての活動が不可欠です。当院薬剤部では、学会発表・定期的な薬剤部内勉強会等を通して、薬剤師としてのスキルアップをめざしています。また、専門・認定薬剤師取得や論文投稿等、さらにレベルアップを図るべく頑張っています。

勉強会風景

 

ICLS(Immediate Cardiac Life Support)コースへの積極的な参加

心停止直後の処置には、あらゆる医療者がチームの一員として参加し、蘇生を行うことが求められています。薬剤師も例外ではなく、心肺蘇生法(胸骨圧迫と人工呼吸)を習得することにより、緊急時の救命率向上に寄与することが可能となります。当院薬剤部では、ICLSコースに積極的に参加することにより、緊急事態に直面した際、救命に最大限寄与できる薬剤師を育成する取り組みを行っています。

臨床研究支援センター

臨床研究支援センターは、治験事務局を発展させた新しい組織で、2008年10月に設置されました。設置目的は、当院および当院と連携する医療機関における臨床研究等の実施に関する業務を支援することです。

製薬メーカーからの治験案件の多くはSMO(治験施設支援機関)経由で紹介され、病院と治験実施内容についての調整を行い、治験実施が可能と判断された案件について契約を締結します。当院では治験事務室が薬剤部内に設置されており、CRC(臨床研究コーディネーター)が常駐して、治験の診療業務や治験参加患者をサポートしています。また、労働者健康安全機構本部が統括している「労災病院治験ネットワーク」に登録しており、機構本部と連携をとりながら治験案件の導入および運用を行っています。

 


  • トレーシングレポートについて
    当院では「トレーシングレポート」を用意しております。
    保険薬局にて即時性は低いものの、処方医師への提供が望ましいと判断された内容や、特定薬剤管理指導加算2などを算定する際の情報提供についてはFAXにてトレーシングレポートを送信願います。医師へ情報伝達を行い情報の共有化を図ります。

  • トレーシングレポート(鳥取県西部共通 抗がん剤専用)pdfファイル鳥取県版(抗がん剤トレーシングレポート)(PDF)
    薬剤部調剤室 Fax.0859-33-5560

  • 院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコルについて
    当院では、薬物治療管理の一環として、調剤上の典型的な変更に伴う疑義照会を減らし、患者さんへの薬学的ケアの充実および処方医や保険薬局の負担軽減を図る目的で「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル(2021年10月11日版)」を2021年11月から運用開始いたします。
    なお、本プロトコルの運用にあたっては、プロトコルの趣旨や各項目の詳細について、当院薬剤部担当者からの説明をお聞きいただいた上で、合意書を交わすことを必須条件としております。
    また、合意書締結済保険薬局が疑義照会簡素化プロトコルを用いて処方変更を行った際は、疑義照会簡素化報告書による情報提供をお願いしておりますので、こちらをご利用ください。

  • 院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル(2021年10月11日版) pdfファイルPDFファイル(PDF)
    疑義照会簡素化報告書(2021年10月11日版) pdfファイルPDFファイル(PDF) wordファイルWordファイル(DOCX)
    薬剤部調剤室 Fax.0859-33-5560
    ≪院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコルに関する問い合わせ≫
    電話 0859-33-8181 病院代表から薬剤部調剤室へ

スタッフ

  • 薬剤部長
     原 康晃
  • スタッフ
    主任薬剤師
     西本 美由紀
     長谷川 千絵
     椛田 弘治
     小林 愛弓